2018/01/28

【台湾の大学進学】大学や学科を選ぶ際の情報収集のしかた




こんにちは、amikawaです。

自力で大学入学申請をするにせよエージェントを通すにせよ、台湾の大学に入学する際には事前に申請する学科を決めなければなりません。

今回の記事では、台湾の大学に進学を考えている人たちに試して欲しい情報収集の方法を紹介していきます。



台湾の大学の情報収集をするにあたって

台湾の大学に入学しようと思いたち、グーグルなどで検索したら最近ではいくつかの留学斡旋をしているエージェントのサイトが見つかりますね。それらのサイトをながめていると、ある程度台湾の大学進学の概要がつかめるのではないかと思います。

ただ、日本語で情報収集をしている限り、このようなエージェントのサイトや、当ブログのような一般人のブログが検索されるばかりで、一次資料にはたどりつきません。

各大学のサイトを直接見れば、外国人学生向けのページに申請方法から学費、募集している学科、求められている言語能力などの情報が見つかりますので、実際に入学申請を考えているのでしたら、そういった一次情報を必ず参照してください。外国人学生の入学申請の要項は毎年変更がある可能性があり、当ブログの内容もあてにならない場合があります。

基本的には外国人学生向けのページは中国語と英語の二言語で用意されています。(淡江大学のサイトは日本語のページもそこそこ充実しています)



台湾にはどんな大学や学科があるのかを調べる方法

大專院校一覽表の統計によると、2017年の時点で台湾には国立大学が33校、私立大学が37校、合わせて70の大学があるようです。

全ての大学が外国人枠を用意しているかはわかりませんが、これだけたくさんの大学がある中、専攻できる学科は一体いくつあるのか…ひとつひとつ調べるのは大変ですね。

各大学のサイトをひとつひとつ調べていくのも方法ではありますが、台湾の教育部が運営している『Study in Taiwan』というサイトで調べるのがとても便利だと思ったのでご紹介したいと思います。


Study in Taiwan(英語サイト)

こちらのサイトでは『大学検索 University』『学位留学プログラム Degree program 』『語学留学プログラム Language Program』『短期プログラム Short-term Program』『奨学金 Scholarship』の検索ができます。

その中の『学位留学プログラム Degree program 』の検索フォームでは、以下の条件を設定して検索が可能です。

  • 学位の種類(学士・修士・博士)
  • 学部
  • 学科
  • コースの言語の割合(英語で行うか中国語で行うか)
  • 地域

興味のある学科がある程度決まっていて、どの大学が条件に合う学科を開設しているかを調べる際におすすめです。

英語で講義を受けられる大学や学科を探す

またこのサイトの検索フォームの『コースの言語の割合』の項目は、90%以上の講義が英語、75%が英語、50%が英語、50%以下が英語、全て中国語…と、講義の言語の割合を選択ができます。

英語メインで講義を行っている大学の学科を絞り込むことができますので、台湾の大学で英語と中国語を伸ばしたいと考えている方には便利な検索機能だと思います。

しかも検索結果から直接大学の入学申請のページにリンクされているので便利です。


興味のある学科が見つかったら、さらに詳しい情報を探してみる

もっと詳しく目当ての学科について知りたい場合は、各大学の学科のページを参考にしましょう。どんな必修科目・選択科目があるのか、どんな教師がいてどんな研究をしているのかなど、調べるべきことはたくさんあります。


106學年度大專校院一覧(中国語サイト)の『以學門找學校』のページも、専攻したい学科から大学を探す機能があります。学科の基本情報や学科のサイトへのリンクだけでなく、教師と専門領域の一覧も出てくるのでざっと把握したい時には便利です。ただこちらは特に外国人学生にだけ向けたものではないので、外国人学生の入学方法についてはその大学の外国人事務所などのページから調べる必要があります。

台湾大学の人類学系の基本情報

台湾大学人類学系の教師陣と専門領域

台湾大学の必修科目の調べ方


台湾大学の例ですが、以前各学科の必修科目の調べ方について紹介していますので参考にしてください。

過去記事:
【台湾大学入学】希望学科を決める際に各学科の必修科目を調べる方法

ここで詳しく調べておくと、その学科でどんなことを学べるのかがわかり、後々学習計画を書く際にも役に立ちます。

また、卒業までに何単位必要か、実習など長期間参加しなければいけないプログラムの有無、卒業に必要な英語のスコアなど、入学してから初めて知って焦ることがないように、事前に調べておきましょう。



人気の学科や、大学ランキングなどを参考にする

この表は台湾の大学における入学人数が多い学科のトップ10です。博士課程、修士課程、学士課程に分かれて記載されています。

学士課程(大学部)の人気学科は企業管理、情報管理、電気工学、情報工学、看護、金融財務、ホスピタリティ(観光やレストラン管理)、電子工学、会計学でした。

大學部以上學生人數排名前十大系所http://stats.moe.gov.tw/files/important/OVERVIEW_U08.pdf


こちらの台湾のメディアの記事によると、人気のある大学の学科は ⑴台大電機工程學系、⑵台大法律系、⑶台大醫學系、⑷文化大學廣告學系、⑸北醫醫學系だそうです。
全台大學熱門校系TOP10 台大就包辦7名

これは特に外国人学生に人気の学科というものではありませんし、自身の興味や将来就きたい職業によって専攻も変わってきますので、あくまでも参考程度にしてください。

『台灣 大學 熱門科系』などの検索ワードで関連の情報が見つかりますので興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

その他大学の国際ランキングなどを調べるのも良いと思います。台湾にもいわゆるFラン大学というものが存在しますので、やはりある程度ランクの高い大学の方が通う価値があると思います。

QS Top Universities
Times Higher Education: World University Rankings
Top University in Taiwan

これらのランキングで地域別、学部別などのランキングを見ることができます。

ランキングを行っている団体によって、大学を審査する際の指標が異なりますので、何を以って『良い大学』とするかは定義が割れますが、これについては割愛します。やはりこちらも参考程度に見てみてください。



統計資料から外国人の多い大学を調べる

全國大專校院 外生 境外生生活資訊網 では台湾の統計局が行った、各大学の外国人学生に関する統計資料を公開しています。こちらのリンク先からは、Excelファイルをダウンロードできます。

大專校院境外學生人數統計
各学校に在籍する外国人学生の人数
国別では、学位留学中の日本人は2015年度では966名(日本人791名・華僑175名)。
学校別では、台湾大学にて学位留学中の外国人学生の人数は695名。

大專校院正式修讀學位之外國學生人數- 按校別、國別、性別與等級別分

各学校にて学位留学をしている外国人の人数。(学校別、国別、性別、及び学位の種類別)
各大学の学士・修士・博士課程にはどの国からの学生が多いのかなどがわかります。結構いろんな国から留学生が来ていることがわかります。

外國交換生、研習生及選讀生統計- 按校別、國別及性別分
交換留学、研修生、科目等履修生など学位を目的としない学生の人数。(学校別、国別、性別)
台湾の大学に通うのではなく、日本の大学に進学して交換留学で台湾の大学に来ようと考えている方はこちらのデータが参考になるかもしれません。

大學校院附設華語文中心外國學生人數統計表- 按校別、國別與性別分
各大学付属の中国語センターの外国人学生の人数。(学校別、国別、性別)
語学留学生向けの情報です。「日本人の多い学校はちょっと…」という意見はよくネットで目にします。ブログなどの情報がたくさん出回っている学校はどこも日本人は多いです。逆に日本人が全くいない学校を探すのも手かもしれませんが、規模の小さい学校は留学生のケアなど不慣れな可能性もありますので、そのあたりの判断は自己責任でお願いします。


※民國104年は2015年、103年は2014年、102年は2013年を表しています。

このほか、同じサイト内で直接統計結果を計算してくれるページもあります。

2017年に台湾大学に在籍している日本人学生は112名

こちらの方がすぐに調べたい数字を計算してくれるので使い勝手がよくておすすめです。

まとめ

  1. 一次資料を参照するのはとても大事
  2. 今回紹介したサイトのリンクは以下

学科を探すには


大学ランキング


統計資料

おまけ(台湾大学で英語で開講されている授業の割合は…?)

台湾大学の各種統計資料はこちら。四、歷年統計統計年報から、各年度の在校生の人数、外国人学生や教師の人数、英語で開講している講義の数、休学者人数、発表した論文の数など様々な統計資料が公開されています。
台湾大学 英語で開講している講義の数、わずか7.2%(2016年. 61)
これは2016年の前期と後期の各学部の英語で開講している授業の数を表にしたものなのですが、全体で見ると英語で開講されているのはわずかに7.2%だそうです。



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