台湾大学の大学院に通う日本人留学生のブログ

2017/02/12

修士一年一学期のふりかえり




こんにちは、台湾大学で図書情報学を学んでいるamikawa  です。

1月19日に最後の期末レポートを提出して、無事に成績も出揃い修士課程の一学期目が終了しました。冬休みも残りわずかとなりましたので、そろそろ恒例のふりかえりをしていこうと思います。

以前の記事でも少し紹介しているのですが、履修していたのは以下の授業です。




  • 資訊蒐集與組織 Collecting and Organizing Information Resources 3學分
  • 圖書資訊學 Library and Information Science 2學分
  • 參考資源與服務 Reference Service and Resources 3學分
  • 伊斯蘭建築與陶瓷 Islamic Architecture and Ceramics 3學分
  • 臺灣與東南亞藝術 Taiwan and Southeast Asian Arts 3學分
  • 荷蘭文三 Dutch Ⅲ 3學分
  • 電子考古學 Computing Archaeology (聴講)


上の三つは学部が図書情報学系以外の学生の必修科目で、図書情報学の基礎を学ぶ授業でした。3クラスで8単位とされていますが、これは修士の卒業単位には入りません。

『イスラム建築と陶器』の授業は美術史の先生が開講しているものでした。図書情報学系の修士課程では、最大6単位までは他の学科が開講している授業の単位が認められるので、選択科目として履修しました。

『台湾と東南アジア芸術』は同じく美術史の先生が開講している授業でした。こちらは大学部の通識科目なので、私の卒業単位とは直接関係がないのですが、台湾大学の「學分學程」の亞洲藝術學程や藝術設計學程の単位にできるタイプのものです。(自分はこの學程には申し込んでないので、現状なんの意味もないのですが…余裕があれば學程もとってみたいので)

『オランダ語(三)』も卒業単位とは関係なく、趣味で履修しているものです。三ともなるとレベルが高くてきつかったです。

『電子考古学』は人類学系が開講している選択科目でした。これは履修ではなく聴講させてもらっていました。

まとめると、履修していたのは17単位分だけど、卒業単位になったのはイスラム建築と陶器の3単位分だけ、という学期でした。

大学部と修士課程で学科を変えると、履修しないといけない授業が増えるので、卒業までに余計に時間がかかるっぽいです。それでも学部が図書情報学系ではなかった学生を対象にした特別な授業を開講してくれるのはありがたいことだと思います。



授業の内容

資訊蒐集與組織 Collecting and Organizing Information Resources

『資料の収集と組織』は図書館の館藏發展政策や、図書館の書籍の分類方法、標記方法などを学ぶクラスでした。

前半は指定のリーディングを分担で導讀(内容についてスライドにまとめて口頭発表)する形式での授業で、後半は図書の分類について隔週で課題が出る感じでした。

指定のリーディングは英語の論文で、ページ数が20ページ以下とそんなに多くなかったのですが、内容をちゃんと消化しないで全ての内容を順に話していこうとすると先生からダメ出しが飛んできました。学部の頃も導讀はありましたが、やりかたについてはあんまり厳しくなかったような気がします。


圖書資訊學 Library and Information Science

『図書情報学』という学科そのものの名前がついているクラスです。前半は図書館関連が中心で、後半は情報学中心でした。

授業はこちらも導讀がメインです。学期中に合計4回、二人一組で50分の口頭発表を行いました。

一回の導讀で使う文献の数が20本程度あり、学科の図書館で指定の論文をさがしてひたすらスキャンをしていたのはこのクラスです。(毎年同じ論文を使うなら、あらかじめクラウドにでも上げておいてくれ…)あと、このクラスで使った読み物は全て中国語でした。

導讀のほかには、台北近郊の図書館の見学に行ったのと、期末レポート(口頭発表+書面)がありました。期末レポートは文獻探討(Literature Review)形式で、テーマも自由なので考古学情報とオープンアクセスについて調べてまとめました。これから修士論文につなげていければいいのですが…。


參考資源與服務 Reference Service and Resources

『リファレンス・サービスと情報源』のクラスは正直謎の多いクラスでした。先生はシラバスも配らず、授業は毎回雑談でした(笑)

一応後半は「西文工具書概論」という教科書に沿って、図書館のリファレンス・サービス時に使う辞書や百科事典などの話が出てきました。

成績の評価方法も謎なのですが、おそらく出席と発言回数、あと期末レポートが対象なのだと思います。

こちらも期末レポートのテーマは自由だったので、考古学関連の話題を図書館と結びつけるような感じのものを書きました。しかもレポートを提出した翌日に成績Aをいただいたのですが、果たして先生はちゃんとレポートを読んだ上での評価なのだろうか?(笑)




伊斯蘭建築與陶瓷 Islamic Architecture and Ceramics

『イスラム建築と陶器』は美術史の選択科目でした。イスラム教の誕生から各地の王朝で建てられた建築物(モスク、マドラサ、霊廟)の特徴や、イスラムの焼き物の発展と東南アジア〜中国との交流史について学びました。簡単に言えば、イスラム教の物質文化についての授業です。

授業は基本的に先生がレクチャーを行い、ときどき動画を見る形で進められます。

成績評価は期末に提出するタームペーパーのみ。しかもA4で1~2ページという制約つき。簡単と言えば簡単ですが、意外と書きたいことを短くまとめるのがたいへんでした。

学部の時に東アジア陶磁器の授業を履修したことがあるのですが、元の時代に発達した染付(青花瓷)の中国とイスラム圏の関わりとか、すごく興味深いです。



臺灣與東南亞藝術 Taiwan and Southeast Asian Arts

『台湾と東南アジア美術』の授業は上のイスラム建築と同じ教授の開講する授業でした。東南アジアと台湾の関係を人の移動や文化、物質文化などから考察する内容でした。

個人的にはもっと台湾の新石器時代〜歴史時代に入る前の研究がもっと増えたら、東南アジアとの関係がわかってくると思うので、今後ともいろんな論文を読みたいし、博物館や遺跡も巡りたいです。

Taiwan's Early Metal Age and Southeast Asian trading systems
この論文とか、わくわくしながら読みました。



荷蘭文三(上) Dutch Ⅲ

オランダ語の授業は通算で五学期目になります。
今回のオランダ語3(上)はレベルでいうとB1~B2だそうで、本当に難しかったです…。授業で使う教材の長文に知らない単語が多すぎでした…。文法はそこまで難しいのはなかったので、単語が完全にネックです。

中国語と比べると、オランダ語の単語は初見では意味がわからないのも大変な点です。そう思うと中国語はやはり楽だったと思わざるを得ません。

語学は積み重ねが重要なので、次の学期も開講されるならまじめに授業以外の時間も復習しないといけないですね。Twitterでネット上で見られる教材を紹介していただいたので、活用していきたいと思います。

http://www.schooltv.nl/
現地の小学生〜高校生向けの教育サイトで、さまざまなテーマの動画などのコンテンツがあるようです。

自分のオランダ語のレベルではまだネイティブが読むニュースやブログなどは難しいので、こういう教材はありがたいです。動画もあるのでリスニングやディクテーションなど幅広い使い方ができそうです。



電子考古學 Computing Archaeology (聴講)

GISやCADなどのコンピューターソフトの考古学への応用などを扱う授業でした。私は聴講だったので、ソフトには触らずに聞いているだけでしたが。

シラバス通りにいくとInternet Archaeologyや考古学のメディアの話も出るはずだったですが、調整の結果なくなったぽくて残念です。それが一番聞きたかったのになぁ…。



大学院は学部とどんなところが違うか?

この一学期は、図書情報学系の基礎課程以外には、美術史の選択科目、オランダ語と人類学系の選択科目を履修(人類学系のは聴講)したのですが、ほとんど学部の延長線上のような感じでした。

大学院のセミナーは今学期の図書情報学系の基礎課程を終えないと履修できないので、次の学期からが本番という感じです。

うちの学科のセミナーは基本的に導讀中心のようなので、今学期の『資訊蒐集與組織』や『圖書資訊學』と同じような雰囲気かと思います。この必修のセミナーが12単位分が卒業単位で、次の学期に2クラス(各3単位)履修します。

次の学期の選課もほぼ終わっていて、こんな感じになりそうです。





必修科目が『研究方法』『資訊組織研討』のふたつで6単位、

選択科目が『博物館學習專題』『數位人文概論 デジタルヒューマニティーズ』のふたつでこちらも6単位で、ここまでが図書情報学系のものです。

そのほか『印度都市與建築專題』(美術史の選択科目)、『荷蘭文三下』(オランダ語)と『藏文一』(チベット語)を選べているのですが、インドの都市とオランダ語三は履修希望者数が非常に少ないので、ちゃんと開講するのか不安が残りますw

もしオランダ語が開講しなくなった時の予備としてチベット語を入れているので、このあたりは学期が始まるまで確定していません。語学は卒業単位に関係がない完全なる趣味です。

とりあえず図書情報学系の選択科目ふたつは面白そうなので楽しみです。




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2 件のコメント:

  1. はじめまして!こんにちわ
    聞きたいことがあるのですが、大学4年間は奨学金をもらわずに生活していたのでしょうか?
    また4年間で学費生活費トータルのかかったお金を教えてほしいです。よろしくお願いします!

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    返信
    1. こんにちは。費用についてはちゃんと計算したことがないので、トータルでいくらかかったかはわかりませんが、大体下の記事に書いた感じです。

      台湾大学正規留学にかかる費用について
      https://amikawa.blogspot.tw/2016/12/tuitionfee.html

      大学四年次には学内の助学金(学費・雑費免除/月々6000元の生活費)を一年間いただいていました。そのほかアルバイトをして生活費の足しにしています。

      台湾大学留学で申請可能な奨学金について
      https://amikawa.blogspot.tw/2016/03/blog-post_11.html

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